エゾキリガイダマシ(キリガイダマシ科)
Neohaustator fortilirata (G.B.Sowerbys III, 1914)
    
△ 背の高い貝で、縫合(ほうごう)部分は浅くくびれ、積み重なった層は10層以上あります。
△ 一つの層には、4~5本の螺肋(らろく)が入っています。縦肋(じゅうろく)はほとんど見られません。

☆ 太平洋側は千葉県銚子以北、日本海側は福井県若狭湾より北の地方に分布。
☆ 浅い海~大陸棚(沖に向かってゆるやかにかたむいた、水深200mくらいまでの海底)の細かい砂や泥の底に生息。


イボヒメニナ(キリガイダマシ科)
Tachyrhynchus tuberculosus(Yokoyama)
  
△ 殻は細長く、積み重なった層は10層を越えます。一つの層には太い三本の螺肋(らろく)と、螺肋螺肋の間にさらに細いスジがあります。
△ 螺肋の上には顆粒(かりゅう)(小さなツブツブ)が並んでいます。
△ 縦肋(じゅうろく)はあまりはっきり見えません。

※ 生息域等は不明。


オホーツクイトカケガイ(イトカケガイ科)
Acirsa(Acirsa)ochotensis (Middendorf, 1849)
  
△ 写真の貝は欠けていますが、成貝(せいがい)では殻は大きく白く厚みがあり、積み重なっている層は10層を越えます。
△ 各層は少しふくらみ、太く強い縦肋(じゅうろく)は折りたたまれたひだのようになります。縫合(ほうごう)部分はくびれています。
△ 一つの層には螺肋(らろく)が4~5本入っていて、交差した縦肋螺肋は網目模様になっています。

☆ 房総半島以北、北海道~オホーツク、北極海に分布。


エゾイトカケガイ(イトカケガイ科)
Cirsotrema(Boreoscala)greenlandicum (Perry, 1811)
  
△ 殻は厚く、細長いツノ型。積み重なった各層は少しふくれています。
△ 縦肋(じゅうろく)は強く太いのが特徴で、縦肋縦肋の間には、細い5~6本の螺肋(らろく)が見られます。

☆ 東北地方以北の北太平洋、北大西洋、北極海までの広い地域に分布。
☆ 水深約100m~300mの砂や泥の底に生息。