ほてクイズ解説

100点なら「ほたて師匠」、60〜90点なら「熟練ほたて」、
0〜50点なら「ほたて見習い」
「ほたて師匠」になるまで挑戦してみてください!


 1.写真の化石はすべて、黒松内町の瀬棚層(せたなそう)という地層から採取された、
約100万年前の化石です。
100万年前というと、ずいぶん昔のように思えますが、
地球の年齢は約46億年。
地球にとって100万年前というと、ほんの少し前のことなのです。

こたえ
A.エゾイガイ ・・・ 料理に使われるムール貝(外来種)はこの仲間です。
B.ダイシャカニシキガイ ・・・ この貝は絶滅種。今は世界のどこにもいません。
C.エゾキンチャクガイ ・・・ 下のように、左右の殻はまったくちがう形をしています。
  
殻の見た目から、「ババ(おばあさん)の手」とよばれることも。

D.ホタテガイ ・・・ これがホタテガイの化石。
E.フジイロエゾボラ ・・・ エゾバイ科という巻き貝のグループで、
「ツブ」という名前でお店にならんでいる貝の仲間です。



 2.約100万年前の化石は、上のとおり“ほんの少し昔”の化石なので、
化石のホタテも今生きているホタテもあまり変わらないように見えます。

こたえ
Dのホタテが化石のホタテです。
わかりにくいですが、
化石の方は殻のうすい部分がけずられて、
フチがよりギザギザになっていたり、
化石のとれた添別川(そいべつがわ)の鉄分の影響で
黒っぽくなっているという違いがあります。

他のホタテはすべて、最近とられたベビーホタテの殻です。
汁もの、たきこみごはん、カレーに入れてもおいしいですね。



 3.ほかの4種は実際に発見されていますが、
絶滅種なので今は世界の海のどこにもいません。
黒松内町の瀬棚層からはヨコヤマホタテとトウキョウホタテ、トクナガホタテの
3種類が見つかりました。
 ヨコヤマホタテ
ふつうのホタテガイより
たてすじが多い
 トウキョウホタテ
関東地方で多く発見
 トクナガホタテ
完全な貝殻は見つかっていないので
さがしてください!
 
また、沼田町で採れたタカハシホタテを寄贈していただいたので、
ハコダテホタテ以外はすべてブナセンターで見ることができます。

タカハシホタテ

こたえ
ハコダテホタテが実在しないホタテ。



4.多くの二枚貝は貝柱がふたつありますが、
ホタテガイの仲間の貝柱はひとつです。

写真まんなかの白くて丸い部分が貝柱

生れてすぐはふたつありますが、
成長するにつれて片方は退化してしまいます。
貝柱は殻を開閉するのに、大切な役目をはたしています。

こたえ
ホタテの貝柱はひとつが正解です。



 5.ヒモとよばれる部分にある黒い小さな点を眼点(がんてん)といいます。
これが目の役割をしており、敵がくるのを察知します。
(人間の目と同じように見えるわけではなく、
光や影を感じる程度です)

写真のヒモにならんだ黒い点が「眼点」

ちなみに同じ二枚貝のアサリやハマグリは、
大きく長いで海底を移動します。
とがったは巻き貝がもっていて、エサを食べる時に使います。
ホタテガイのは殻の一部です。殻の上部の左右にあります。

こたえ
ホタテにあるのは
まわりをうかがうちいさな「目」が正解です。



 6.ホタテガイはエラをつかい、
水中の植物プランクトン(目に見えない小さな生き物)を
こし取って食べています。
エラはやわらかくて、細く短いクシのような形をしています。

こたえ
植物プランクトンが正解です。



 7.ホタテの殻は、ふくらんだ右殻と平らな左殻からなっていて、
ふくらんだ右殻を砂の中にうめて体を安定させています。
  
殻の大きさ・色が違いますが、ペアのホタテの貝殻

上になる左殻(写真左)は濃い色をしていて、
周りの砂や泥にまぎれて敵に発見されにくくなっています。
稚貝(こどもの貝)ほど色の違いがはっきりしています。

こたえ
一枚は平べったく、もう一枚はふくらんでいる
というのが正解です。



 8.私たちが普段食べているホタテは、
「耳づり」といって海中につるされて養殖されています。

ホタテの「耳づり」の様子

天然のホタテガイは、寒流の影響を受ける地域、
日本のまわりでは東北以北〜オホーツク海の、
深さ10〜30mの浅くて冷たい海の、砂底にすんでいます。

こたえ
浅い海、冷たい海、砂の中
の3つが正解です。



 9.写真の貝のでっぱり部分のことを、貝のといいます。
(音を聞いたりすることはできません。)
ホタテガイの仲間は、この耳の付け根部分に特徴があります。
Aのように片方の耳の下がくぼんだグループは、
耳の下のくぼみから出す糸(足糸(そくし))で
岩にくっついたまま一生をすごします。

こたえ
ホタテガイの耳はBが正解です。



 10.ホタテガイは泳ぎが得意です。
天敵のヒトデなどが近づくと、殻を開いて水をとりいれ、
すばやく殻をすぼめて殻のすきまから水を吹きだして泳ぐのです。
その力でホタテガイは海底から飛び上がり、
位置を変えて敵の攻撃をかわします。
ちなみに水をふきだす方向で、前後左右ななめと自由に泳ぐことができます。
天敵のヒトデが出す物質を感知する能力もあります。

こたえ
ホタテは泳げるが正解です。