平成30年
歌才ブナ林天然記念物指定90周年記念行事

〜子どもと描く 100年目のブナ林と誇りあるまちの姿とは〜
 
ブナ・ウオッチングツアー2018 in 歌才
平成30年10月27日(土)〜28日(日) 開催終了しました
 毎年恒例のブナ・ウオッチングツアー。歌才ブナ林天然記念物指定90周年の今年は、ブナ林の黄葉が最も美しく見られる10月に開催しました。町外から22名、町内から9名のご参加があり、各実行委員やブナ林再生プロジェクトの方々も含めると60名以上の人数で、黒松内の豊かなブナ林を散策しました。
 今回は天然記念物である歌才ブナ林や町有林である添別ブナ林のほかに、道有林である白井川ブナ林にも足を伸ばし、初夏と黄葉の頃にしか見られないブナ北限のラインを眺めました。
平成30年10月27日(土)
12:30〜13:00 受付(歌才自然の家)
13:00〜13:30 開会式・オリエンテーリング(同上)
14:00〜16:30 「黄葉の歌才ブナ林を歩く」(歌才ブナ林)
 
 1日目から早速、黄葉がちょうど見ごろを迎えた歌才ブナ林を散策しました。開催前は荒天が心配されていましたが、いざ始まってみると晴れ間ものぞき、柔らかな秋の日差しを受けた美しいブナの黄葉を見る事ができました。
 参加者の皆さんは写真撮影をしたりガイドの話を聞いたりと、それぞれ天然記念物である歌才ブナ林を楽しんでいました。
 参加者の声:「黄葉が見事」「何度も来ているが、何度来ても違って見える」「また来たい」など
 17:30〜19:30 交流会(歌才自然の家 環境学習センター) 
 
 今回の交流会では、函館の講釈師「荒到夢形(こうとうむけい)」さんをお招きし、町民劇「北のヤシの木」の講談バージョンを披露していただきました。歌才ブナ林が天然記念物になったいきさつ、そして以降に起こった2度の伐採の危機をどのように逃れたか、歌才ブナ林と黒松内町が歩んできた歴史を、楽しく学ぶことができました。
 その後は地元の食材を活かした自然の家の美味しいごちそうと、全国のブナ林の恵みとして取り寄せたお酒などに舌鼓を打ちながら、ブナについて語り合いました。地元の商品やブナグッズが当たるクイズ大会も盛況でした。
 参加者の声:「講釈師の方のお話しが楽しく、映像が浮かんできた」「黒松内チャンチャン焼き・パエリア風がよかった」「クイズが勉強になった」「地域の方々との交流が貴重」など
 
 平成30年10月28日(日)
8:00〜12:30 「黄葉の白井川ブナ林で北限のラインをみるコース」(白井川ブナ林)
9:00〜12:30 「黄葉の添別ブナ林でブナの実生移植コース」(添別ブナ林)
※コースは選択制
 
白井川コース

 
添別コース
 2日目は2コースに分かれ、それぞれ白井川ブナ林と添別ブナ林に向かいました。
 白井川コースは道が険しいものの、この時期はブナ以外の樹木は既に落葉し、ブナの黄葉だけが残ることから、ブナの北限のラインをはっきり見る事ができます。黒松内がブナの北限地であることを実感し、皆さん感動されているようでした。
 添別コースでは腐葉土でふかふかなブナ黄葉の道を散策したのち、昼食後に自然の家に移植するため、ブナの実生を掘り取りました。昨年はブナの実が豊作だったので、そこここに顔を出しています。黒松内ブナ再生プロジェクトの方々の指導の元、意外と深い実生の根を傷つけないよう慎重に作業を行いました。
 
参加者の声:「白井川きつかったけど、景色がよかった」「普段白井川には行けないので、貴重な体験ができた」「添別は腐葉土が残っていて地面がふかふか。気持ちよかった」「添別の黄葉・紅葉の彩が最高」
 
 12:30〜13:30 「ブナ里昼食会」(歌才自然の家)
13:30〜14:30 「ブナの実生植栽」(同上)
14:30 解散
 
 たっぷりブナ林を楽しんだ後は、自然の家で昼食会。美味しいおにぎりや豚汁が疲れた体にしみいります。途中、町内のブナ林を春・秋にドローンで撮影した際の映像や、四季のブナ林の映像を上映しました。
 その後、添別で掘り取ってきた実生を自然の家の中庭に移植しました。10年後、歌才ブナ林天然記念物指定100周年にはどのくらい大きくなっているでしょうか。また会いに来るよと約束して、今回のブナ・ウオッチングツアー終了となりました。
 
参加者の声:「ブナの成長には時間がかかる。移植したメンバーの名前を残して、孫に伝えていけたら」「小学生と植樹体験をしてもいいのでは」「ブナ林に来られて心の底からほっとした」「ブナ林、大切に守っていきたい」など
 
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